有線接続なのにインターネット速度が遅い!原因と対処法を紹介
2022年04月25日 更新日:2024年02月27日
インターネットの有線接続で思ったような速度が出ない場合、多くは接続機器、端末、回線・プロバイダーのいずれかに起因します。本記事では、接続機器と端末を改善することで有線接続の速度を上げる方法を解説します。
インターネットをWi-Fi接続から有線接続に変更すると、接続の安定性が高まり、通信速度が向上します。しかし、有線LANに切り替えても思ったような速度が出ない場合があります。
本記事では、有線接続なのにインターネット速度が遅いと感じている方に向けて、主な原因と対策を紹介します。回線やプロバイダーを変更する前に、ぜひご覧ください。
有線接続なのにインターネット速度が遅い3つの原因
インターネットの有線接続で思ったような速度が出ない場合、多くは接続機器、端末、回線・プロバイダーのいずれかに起因します。まずは、有線接続の速度が遅くなる主な原因をわかりやすく解説します。
1.接続機器が原因
1つ目は、インターネットと接続するための機器やLANケーブル自体に異常が発生しているケースです。インターネットに接続するための機器には、具体的に以下のようなものがあります。
・ONU:光回線で伝わってきた信号をデジタル信号に変換するための機器・モデム:光回線以外で使われるアナログ信号をデジタルに変換するための機器・ルーター:ゲーム機やパソコンなど複数の端末をインターネットに接続するための機器
これらの機器の劣化や、端末をつなぐLANケーブルの劣化は回線速度に悪影響を及ぼします。また、LANケーブルの規格が古い場合も、インターネットの速度が遅く感じる原因になります。
2.端末本体が原因
2つ目は、インターネットに接続している端末本体に原因があるケースです。ここでいう端末とは、ゲーム機やパソコンなどを指します。
端末が古くてスペックが不足すると、インターネット接続が遅く感じる原因になります。また、システムソフトウェアやアプリのアップデートを行っておらず、最新のバージョンになっていないことも速度が落ちる原因になります。
さらに、VPNやプロキシなどを誤って設定してしまうと、インターネットの接続に不必要な手順を踏むことになり、遅さを感じてしまうかもしれません。VPN接続が有効になっている場合は切断し、プロキシが設定されている場合は無効にしましょう。
3.インターネット回線やプロバイダーが原因
3つ目は、インターネット回線やプロバイダーに原因があるケースです。
大勢のユーザーがインターネットに接続する時間帯は回線が混雑し、他の時間帯と比較してインターネットのスピードを遅く感じます。また、集合住宅によくあるLAN配線接続の場合、住民の多くがインターネットを使用していると、回線が混雑してスピードが落ちます。
プロバイダーに障がいが発生し、インターネット速度に影響している場合もあります。プロバイダーの公式ホームページを確認するか、カスタマーサポートに相談するとよいでしょう。
時間帯などにかかわらず、常に回線速度に不満を感じるなら、回線自体のスペック不足が考えられます。次の章で紹介する速度改善の方法を試しても変化がなければ、回線の切り替えを検討しましょう。
有線接続のインターネット速度を上げる4つの方法
インターネット接続が遅い原因が接続機器や端末にある場合、次にご紹介する方法を試すことで速度が改善されることがあります。それでもうまくいかなければ、最後の「プロバイダーや回線を乗り換える」という方法を検討しましょう。
1.接続機器を再起動する
ONUやモデム、ルーターを長時間使用すると本体が熱を帯び、インターネット速度の低下を招きます。接続機器の電源を切って熱を冷まし、再び電源を入れることで速度が回復することがあります。
端末を再起動するには、電源ボタンを落とすか、電源プラグを抜きます。そのまま10分ほど時間を置いて、接続機器が冷えてから電源を入れ直してください。その後、インターネットの速度が改善しているかを確認しましょう。
ONUやモデム、ルーターなどの接続機器は、電源を入れっぱなしにして使うのが一般的なので、どうしても熱を持ってしまいます。設置の際は、熱がこもらないように風通しのよい場所を選びましょう。
2.LANケーブルを交換する
LANケーブルは、椅子で踏む、足で引っ掛けるなど、ちょっとしたことで劣化してしまいます。被膜内部での断線や酸化はインターネットの速度を低下させるため、心当たりがある場合は新しいものと交換してみましょう。
新しいLANケーブルを購入する際は、「Cat.(カテゴリ)」が「Cat.6」以上のものを選びましょう。数字が大きくなるほど安定した高速接続が可能になります。また、LANケーブルの形状もスタンダードやフラットなど各種あるので、用途に合ったタイプを選びましょう。
交換の際には、LANポートへのジャックの接続を確実に行ってください。
3.最新のOSやブラウザにアップデートする
WindowsなどのOSを最新のものにすることで、LANドライバに生じている問題が解決し、インターネットの速度が改善するかもしれません。
LANドライバとは、LAN接続するための装置(ネットワークアダプタ)を制御するソフトウェアのことです。LANドライバだけをアップデートすることもできますが、OSごと最新のものにするほうが簡単で、端末のセキュリティが向上するなどのメリットもあります。
ブラウザのアップデートや、ブラウザにたまっているキャッシュの削除も、インターネットの接続速度を改善するのに有効です。定期的に更新や削除を行いましょう
4.プロバイダーや回線を乗り換える
ここまで紹介した3つの方法を試してもインターネットの速度が改善されない場合、原因はプロバイダーや回線の遅さにあると考えられます。端末を変更しても速度が改善しないなら、通信速度が遅い原因が回線にある可能性がより濃厚になるでしょう。
プロバイダーや回線を乗り換える際は、「IPv6(IPoE)接続サービス」を提供しているところを選びましょう。
IPv6は、回線の利用者が増えてもインターネット速度に影響が出にくいのが特徴で、光回線の実力が発揮されやすい接続方法といえます。
また「ひかりdeネット10G」ではIPv6にも対応しております。詳しくは下記のページよりご確認ください。
2024年11月11日
ヘルスケア