もう悩まない!IPv4とIPv6の違いをわかりやすく解説!

2026年03月24日

インターネット

目次

ここではアドレスの表記方法であるIPv6とIPv4の違いや、それぞれの接続方法IPoEとPPPoEの違いについてまとめています。IPv6で得られるメリットなども併せて解説します。

次世代型のインターネット通信規格である「IPv6」は、従来型の「IPv4」に代わって普及が進んでいます。しかし、双方にはどのような違いがあるのか、正しく説明できる方は少ないのではないでしょうか。

本記事では、IPv6とIPv4の違いについて、インターネットに詳しくない方でもわかるように解説します。ユーザーが得られるメリットや、現在の接続がIPv6とIPv4のどちらかを判別する方法といったお役立ち情報もお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

IPv4とIPv6の違い

IPv4とIPv6の主な違いは6つあります。これらの違いについて知ることで、IPv6の普及が急がれている理由がわかるようになります。

1. IPアドレスの数

インターネットに接続している機器には、データの送受信で使うIPアドレスが割りふられています。そして、IPv4とIPv6では作ることができるIPアドレスの個数が大きく異なります。
IPv4で用いられるのは32ビットで、2の32乗(約43億)個しか割り当てることができません。一方のIPv6で用いられるのは128ビットで、2の128乗となり、無限といってよいほどのIPアドレスを割り当てられるのです。
IPv4ではアドレスの枯渇が心配されていましたが、IPv6ではその心配がなくなりました。

2. 表記方法の違い

IPv4とIPv6ではIPアドレスをそれぞれ32ビットと64ビットで表すため、表記方法も異なります。
IPv4では32ビット表記のIPアドレスを、8ビットごとにピリオド(.)で区切り、10進数に変換して表しています。
IPv6では128ビット表記のアドレスを、16ビットごとにコロン(:)で区切り、16進数で表しています。

3. 接続方式と通信速度の違い(PPPoE方式 vs IPoE方式)

インターネットの速度を左右する大きな要因が「接続方式」です。従来の方式と最新の方式では、データの通り道の太さと混雑具合が根本的に異なります。

PPPoE方式(従来の接続方式)
電話回線網を前提とした古い規格(トンネル接続)を利用します。インターネットに接続する際、必ず「網終端装置(NTE)」というゲートを通過する必要があり、夜間や休日など利用者が増える時間帯には、このゲートがボトルネック(渋滞)となって速度が低下します。

IPoE方式(次世代の接続方式)
最初からLANなどのコンピュータネットワークでの利用を前提とした新しい規格です。最大の特徴は、渋滞の原因となっていた「網終端装置」を通らず、より大容量の専用ゲートウェイを経由して直接インターネットに接続できる点にあります。

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比較項目 PPPoE方式(従来) IPoE方式(次世代)
 イメージ  一般道路(信号や踏切がある)  高速道路(車線が多く信号がない)
 混雑の影響  利用者が多い時間帯に遅くなりやすい  混雑を回避できるため常に安定
 接続設定  ID・パスワードの設定が必要  設定不要(つなぐだけで利用可能)

IPoE方式にする最大のメリット
IPoE方式を採用することで、通信の「通り道」が大幅に拡張されます。これにより、高画質な動画視聴やオンラインゲーム、テレワークでのビデオ会議なども、時間帯を問わずストレスなく快適に利用できるようになります。

4. パケット転送時の違い

インターネットでやり取りされるデータは、「パケット」と呼ばれる細切れにして送受信され、パケットにはそれぞれ「ヘッダ」という送り状のようなものが付いています。

ヘッダには、IPv4とIPv6のどちらで宛先が書かれているかや、宛先や送信元のIPアドレスなどが記されていますが、IPv6で用いられるヘッダのほうがシンプルな書き方が用いられています。

IPv4のヘッダには、パケットに関するすべての情報が記されていました。一方、IPv6ではヘッダを「基本ヘッダ」と「拡張ヘッダ」にわけて、基本ヘッダにはパケット転送時に必要な情報のみを記すことで、そこさえ読み取ればデータの転送が可能になりました。

IPv6ではパケット転送時に行う処理がシンプルになり、回線速度の向上につながります。

5. セキュリティの強度の違い

IPv6は、設計段階からセキュリティ機能である「IPsec」の導入が考慮されているのが特徴です。
IPv4ではオプション扱いだったIPsecですが、IPv6では標準的に対応できる仕組みが備わっています。2026年3月現在、IPsecの実装は「推奨」とされており、すべての通信で必須(義務)ではありませんが、IPv4と比較してより安全な通信環境を構築しやすい基盤となっています。

6.互換性がない

IPv4とIPv6は、IPアドレスの表記や接続方法などに大きな違いがあるため、互換性がありません。

IPv4が用いられているサイトにはIPv6・IPoEでの接続はできず、反対に、IPv6が用いられているサイトにはIPv4・PPPoEでの接続はできません。

次世代型の規格であるIPv6が用いられているサイトは、「Google」「YouTube」「Netflix」など大手の一部に限られており、現状はIPv4が用いられているサイトがほとんどです。

このような背景から生まれたのが、次の章で解説する「IPv4 over IPv6」という技術です。

IPv4 over IPv6とIPv6の違い

「IPv4 over IPv6」は、IPv6のネットワーク網(IPoE)を通り道として、IPv4の通信を行う技術です。
この技術は、主にフレッツ網において、利用者の急増によりPPPoE接続の境界設備(網終端装置)が処理能力の限界に達し、通信速度が低下する『夜間の渋滞』問題を根本から解消するために生まれました。IPv6・IPoEの高速で安定したルートを通りながら、従来のIPv4限定のWebサイトやサービスも快適に利用できるようになります。特定のネットワーク環境におけるボトルネックを解消するための、非常に有効な手段です。

IPv4とIPv6の見分け方

現在利用している回線が、IPv4とIPv6のどちらなのかわからないという方も多いのではないでしょうか。そんな時は、「IPv6接続テスト」やパソコンの設定画面から確認してみましょう。

IPv6接続テストで確認する

「IPv6接続テスト」に接続するだけで、今使っている回線がIPv4なのかIPv6なのかを確かめることができます。

もしIPv4・PPPoE接続しかできないなら、表示されるIPアドレスはIPv4のものだけになり、「IPv6アドレスが検出されませんでした」というメッセージが表示されるでしょう。IPv6・IPoE接続が可能ならば、IPv4とIPv6両方のアドレスが表示されます。

IPv4・PPPoE接続しかできず、IPv6・IPoE接続が必要と感じている場合は、テスト結果で表示されるインターネットサービスプロバイダ(ISP)に、IPv4 over IPv6のサービスが利用可能かを問い合わせてみてください。

パソコンの設定画面から確認する

IPv4・PPPoE接続しかできていない場合、使っている端末がIPv6に対応していない可能性があります。Windows11とMacでの確認方法をご紹介します。

Windows11の場合

Windows11を使用している場合、次の手順でIPv6に対応しているかどうかがわかります。

①画面左下にある「Windowsマーク」を右クリックし「設定」をクリックします。②「設定」画面が開いたら、地球をイメージしたアイコン「ネットワークとインターネット」をクリックします。③「状態」画面が開いたら、「ネットワークの詳細設定」にある「ハードウェアと接続のプロパティを表示する」をクリックします。④「プロパティ」の項目のほぼ中央「IPv6アドレス」に表示があれば、PCはIPv6に対応しています。

Mac(OS X10.7以降)

Macを使用している場合、次の手順でIPv6に対応しているかどうかがわかります。

①「アップルメニュー」にある「システム環境設定」をクリックします。②「ネットワーク」をクリックすると表示される「ネットワーク環境」の「自動」をクリックします。③「有効になっている接続」をクリックしてIPv6アドレスが表示されれば、IPv6への接続が可能です。

IPv6接続の確認方法を詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

IPv6接続の確認方法について詳しく確認する

IPv4とIPv6の違いを理解してインターネットを活用しよう!

IPv6・IPoEには、安定した高速通信ができるなど、従来型のIPv4・PPPoEにはないメリットがあります。しかし、IPv6・IPoE接続は、従来型のIPv4のサイトには対応していません。

IPv4 over IPv6を活用すれば、IPv6の利点をそのままに、IPv4のサイトも利用できます。現在利用している接続方法がIPv4だけならば、IPv4 over IPv6への切り替えを検討してみましょう。

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