トレーニングを行うことで、体はエネルギーを消費します。特に、ウエイトトレーニングなどの筋力トレーニングは、大量のカロリーを消費します。

摂取カロリーよりも消費カロリーを多くすることがダイエット成功の第一条件です。食事制限（摂取カロリーの制限）だけでダイエットを行うのではなく、消費カロリーを増やすことも同時に行うことが、ダイエット成功への近道です。

ウエイトトレーニングを行うと、筋肉量が増えます。筋肉は、体がエネルギーを消費する主要な部位であり、筋肉量が多いほど基礎代謝は高くなります。

基礎代謝とは、体が生命活動を維持するために必要な最低限のエネルギーのことを指します。したがって、筋肉量を増やすことで、基礎代謝を向上させることができます。これにより普段から消費カロリーが増えるため、ダイエットを成功させる重要なポイントとなります。

ウエイトトレーニングを行うことで、成長ホルモンの分泌が増加し、筋肉の修復と成長が促進されます。筋肉の修復と成長にはエネルギーが必要となります。

また、成長ホルモンには脂肪細胞に蓄えられた中性脂肪を分解する働きがあるため、脂肪燃焼を促進する効果があると言われています。

ウエイトトレーニングを行うと、筋肉が発達し、体形が変化ます。特に、筋肉の発達した部位は引き締まります。

また、燃焼した脂肪分の体積が減ります、よってボディラインにメリハリがつきます。トレーニングを行うことで、プロポーションを改善し、見た目上でもダイエットを成功させることが可能です。

有酸素運動は、有酸素回路という酸素を利用して体脂肪や糖質をエネルギーに変換する、エネルギー再合成システムを利用します。有酸素運動を行うと、体は酸素を取り込み、それを使って体脂肪や糖質をエネルギーに変換ことで、体脂肪が減少し、ダイエット効果が期待できます。

私たちの体には、有酸素回路以外にもエネルギー再合成システムが存在しますが、この有酸素回路がより優位に使われるようになるには一般的に「運動開始から20分程度経過すること」と言われています。

また、運動強度は最大心拍数（220-自分の年齢=最大心拍数）の50%～70%程度が有酸素運動の目安とされています。この範囲内で運動を行うと、有酸素回路がより優位になり、効率的に体脂肪を燃焼することができます。

有酸素運動は呼吸機能の改善効果があります、肺の機能が向上することにより、より深く息を吸い込むことが可能になります。肺の容量が増え、酸素を取り込む効率が良くなります。これにより、脂肪を燃焼するために必要な酸素を体に取り込みやすくなります。

また、有酸素運動は血行を促進する効果もあります。運動によって心臓のポンプ作用が活発になり、血液の循環がスムーズになります。

つまり、脂肪を燃焼す為に必要な酸素をより効率的に取り込むことができるようになり、その酸素を体の隅々まで送り出すことができるようにります。

有酸素運動は日常生活にも取り入れやすいです、例えば通勤通学でバスを使用してれば、1～2つ先のバス停まで歩いてみる、または自転車通勤に変更することでも有酸素運動を始められます。

また、エレベーターやエスカレーターを使っているのを階段に変えることも良いでしょう。スーパーなどへの買出しも車ではなく徒歩で行ってみるなど、行動を少し変化させることで日常に有酸素運動を取り入れることができます。

有酸素運動は、特別な器具を使用しなくても行えるため、誰でも始めやすい運動です。例えば、ウォーキングやジョギングなどは、道路や公園で簡単に始めることができます。

また、自分の体力や身体の状態に合わせて運動強度を調整することができます。例えば、腰や膝などに慢性的な痛みがある方であれば、プールでウォーキングであったり、エアロバイクに変えることで痛みがなく有酸素運動を行うことができます。運動初心者の方や疾患、障害、痛みがある方でも運動強度を変更しながら無理なく取り組むことができます。