光回線工事が不要か確認する方法は?工事が必要・不要なケースを徹底解説!

2022年09月28日 更新日:2024年02月27日

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光回線工事が不要かどうか確認する方法や、自分でできる見分け方をご紹介しています。光回線を導入したいけれど自宅の壁に穴を開けたくない方や、賃貸で不安な方はぜひご覧ください。

「光回線への乗り換えには工事が必要だから」とあきらめていませんか?場合によっては工事不要で、光回線を使用できるかもしれません。光回線工事が不要かどうかは、ちょっとしたポイントで見分けられます。この記事では、光回線工事が不要かどうか確認する方法や見分け方を、わかりやすく解説します。

光回線工事が不要かどうか確認する方法

光回線工事が不要かどうかは、次のような方法で確認できます。

検討中の光回線窓口に申し込みをして問い合わせる

大手プロバイダの多くは、公式ホームページにあるフォームから光回線の申し込みができるようになっており、必要事項を入力・送信すると、電話がかかってくるケースが多いです。

その際に光回線の工事が必要か不要かを口頭で問い合わせると、その場で返事がもらえることがあります。

管理人・管理会社に問い合わせる

契約したいプロバイダが決まっていないなら、大家さんや管理会社に問い合わせてみてください。これはマンションやアパートなどの集合住宅で、特に有効な方法です。

前の住民が光回線を使用していたことがわかれば、工事をする必要はありません。また、「共用部まで光ファイバーが導入されている」という返事を大家さんや管理会社からもらえれば、壁へ穴を開けたり、回線を引き込んだりといった大きな工事は必要ないことがわかります。

光回線工事が不要なケース

ここからは、光回線工事が不要か自分で見分けることができる方法を解説します。光回線を現在使っていたり、前の住民が使用していたりするなら、工事は不要になるのが一般的です。

光回線から別回線への乗り換え

「光回線を使っているけれどなんだか遅い」「IPv6・IPoE接続に対応していない」といった理由で別のプロバイダに乗り換える場合は、工事を行う必要はありません。ただし、乗り換え先のプロバイダでも、現在と同じ光ケーブルを使うことが条件です。

例えば、フレッツ光を使用中なら、NTTの回線を使用しているプロバイダを選ぶ必要があるということです。「NURO光」「auひかり」「eo光」など、独自回線を使用しているプロバイダに乗り換える場合は工事が必要になります。

光コンセントが部屋に設置されている

光コンセントとは、光回線と「光回線終端装置(ONU)」をつなぐためのものです。電話線用のモジュラージャックやLANケーブルの差し込み口と見た目が似ていますが、光コンセントなら「光」もしくは「光SC」の文字表記があるので見分けられるでしょう。

光コンセントは屋内まで光ケーブルが引き込まれている証しなので、工事なしで光回線の使用が可能です。また、電源用コンセントと一体になったタイプが一般的ですが、光コンセントだけ独立したタイプもあります。どこかにないか探してみましょう。

フレッツ光から光コラボへの転用

「フレッツ光」と「光コラボ」は、両方ともNTTの光ファイバー網を使用してインターネットへの接続サービスを行っています。そのため、フレッツ光から光コラボへの乗り換えや、光コラボからフレッツ光への乗り換えには工事は不要です。

フレッツ光はNTTの回線を自社販売している。光コラボはNTTが卸した回線を販売している。とイメージすると理解しやすいでしょう。ドコモ光やソフトバンク光が代表的な光コラボ回線です。

光コラボから別の光コラボへ事業者変更

フレッツ光と光コラボは両方とも、NTTの光ファイバー網を使って接続サービスを提供しています。同じNTTの回線を使用しているため、乗り換えの際に工事は不要になりますが、光コラボから別の光コラボへの乗り換えにも同じことがいえます。

契約中の光コラボに何らかの不満があり、プロバイダの乗り換えを考えているけれど工事を行いたくないという場合は、同じ光コラボ系のプロバイダを選びましょう。

【マンション】導入されている回線を利用する

マンションなら室内に光コンセントがなくても、共用部まで光ファイバーが引き込まれているケースはよくあります。すぐそこまで光回線が来ているため、それを使用することで、大がかりな工事を行うことなく光回線を導入できます。

引かれている回線がNTTのものなら、選べるプロバイダは大きく分けて「光コラボ」もしくは「フレッツ光を使用しているプロバイダ」の2通りです。

【一戸建て】中古・賃貸物件で既に工事済み

中古住宅を購入した場合や一戸建ての賃貸物件に入居した場合は、どこかに光コンセントがないかを探してみましょう。光コンセントが見つかったら、すでに屋内まで光回線が引き込まれているため、工事を行うことなく光回線を使用できます。

光回線の工事には、担当者が現場までやってくる「派遣工事」と、NTTなどの局内だけで完結する「無派遣工事」の2種類があります。すでに導入工事が完了している場合、無派遣工事だけで光回線が使用できます。

光回線工事が必要なケース

ここからは、光回線工事が必要なケースを解説します。

光回線・光コンセントが導入されていない

屋内を探しても光コンセントが見つからないなら、一戸建てでもマンションでも光ファイバーを引き込む工事が必要です。一戸建ての場合は、電柱まで来ている光ファイバーを屋内まで引き込む必要があり、ファイバーを固定するため外壁にビス穴を開けます。

賃貸住宅の場合は、大家さんや管理会社との交渉が必要になるでしょう。場合によっては屋内への引き込みに、壁に1cmほどの穴をあける必要があります。退去時には元通りにするための費用負担を迫られるかもしれません。

今まで使用したことがない光回線を導入する

フレッツ光や光コラボなら、いずれもNTTの光ファイバー網を使用しているため、乗り換えの際に工事は不要です。工事が必要になるのは、NTT回線を使用しているプロバイダから、独自回線を使用しているプロバイダに乗り換えるケースや、その逆のケースです。

具体的には、独自回線を使用しているプロバイダです。工事をしたくない場合は、今まで使用したことがない光回線の導入は避けた方がよいでしょう。

【マンション】共用部までしか引き込まれていない

自室まで光回線が引き込まれていなくても、マンションの共用スペースまで来ているなら、それほど大がかりな工事にはなりません。ただし、大家さんや管理会社への事前確認は、念のため行いましょう。

一方で、共用部まで光回線が引き込まれていない場合は、大がかりな工事が必要です。大家さんや管理会社から許可が出ないこともあり、退去時に原状回復する場合についての話し合いも必要になるでしょう。

【一戸建て】新築などインターネット回線を開通する場合

新築などで光回線を引き込んだことがない一戸建ては、担当者が現場までやってくる派遣工事が必要です。工事が行われるまでに数週間ほどかかることもあるため、早めに申し込んでおきましょう。

注文建築なら、光回線を引き込みたい旨をあらかじめ伝えておくと、目立たない箇所にケーブルを固定するなど配慮してくれます。間取りを決める段階で、光コンセントの位置も決めておきましょう。

マンションの場合に必要となる光回線工事は、こちらの記事を参照してください。

光回線工事が不要なケースを理解しよう

光コンセントが室内にあれば、光ケーブルが引き込まれている証しなので、工事なしで光回線の使用が可能です。賃貸物件の内覧時に、室内に光コンセントがあるかどうかを確認しておくとよいでしょう。

すでに賃貸物件に入居している場合は、大家さんや管理会社に問い合わせることで物件の状況を把握できます。検討中の光回線窓口に問い合わせてみるのもひとつの方法です。光回線工事が不要なケースを理解し、導入の検討に役立てましょう。