賃貸アパートで光回線を使うには?アパートの回線状況の調べ方や回線工事の許可を取るコツを解説
2022年11月24日 更新日:2024年02月27日
入居するアパートで光回線を使用するには、申し込みから開通まで1~1か月半ほど、場合によってはそれ以上待つことになる可能性があります。開通までに必要な期間は物件の回線状況によって大きく変わるため、事前にチェックしておきましょう。
この記事では、アパートの回線状況を3つのケースに分け、それぞれに必要な工事について解説します。事前準備をしっかりと行い、引っ越し先でスムーズに光回線の使用を開始させましょう。
【事前準備】アパートで光回線工事をする前には回線状況をチェックしよう!
アパートの光回線の状況は、次の3つのケースに分けられます。
■光回線自体がアパートに導入されていない■アパートに光回線は導入されているが自分の部屋までは回線が来ていない■光回線が自分の部屋まで来ている
どのような光回線工事が必要になるかはケースごとに異なるため、オーナーや管理会社にチェックしてもらうか、契約したい光回線のサービスサイトから検索する方法のいずれかで確認しましょう。
1.光回線自体がアパートに導入されていない
過去に光回線が導入されたことがない物件の場合、まずオーナーや管理会社から光回線を導入する許可をもらわなければなりません。
光回線の導入方法は、マンションプランと戸建てプランの2通りです。マンションプランなら共用部分まで回線を引き込んで機械を設置し、戸建てプランなら自室まで回線を引き込む必要があります。
工事の規模はマンションプランの方が大がかりになりますが、どちらを選ぶかはオーナーや管理会社次第となります。入居者が光回線の事業者を選べるケースもあるでしょう。
2.アパートに光回線は導入されているが自分の部屋までは回線が来ていない
共用部分まで光回線が導入されているケースです。工事は自室まで回線を通すだけなので、それほど時間もかからずに光回線を利用できるようになります。
ただし、このパターンの難点は、あらかじめ光回線の事業者が決まっているところです。別の事業者を使いたい場合は、独自に回線を引くための工事が必要です。
「フレッツ光」と「光コラボ」のように、新たに回線工事が必要ない場合もありますが、あらためてオーナーや管理会社に導入可能かどうかを確認しましょう。
3.光回線が自分の部屋まで来ている
自室の光コンセントまで、すでに光回線が引かれているケースです。事業者による社内工事だけで光回線を使えるようになるので、自室での工事は必要ありません。工事が不要なケースや工事全体の流れは以下の記事も確認してみてください。
光回線工事を賃貸アパートで行う際にかかる料金
賃貸アパートでの光回線工事にかかる料金は、回線の引き込み状況が次のどのケースに当てはまるかと、マンションプランと戸建てプランどちらのタイプを選ぶかで変わります。
■アパートに光回線は導入されているが自分の部屋までは回線が来ていないケース■希望する回線が引かれていない・光回線自体が導入されていないケース
アパートに光回線は導入されているが自分の部屋までは回線が来ていないケース
共用部分まで回線が来ている場合は、それを自室まで引き込む工事が必要です。マンションプランでの契約となり、大がかりな工事は必要ありません。
工事費用は事業者によって実質無料~2万円中盤までとかなりの幅がありますが、工事費用が安い場合は、そのぶん月額使用料が高くなっていることがあるので注意しましょう。
さらに、契約期間の縛りやキャッシュバックなどのキャンペーン内容、途中解約時の違約金も事業者ごとに異なるため、内容をよくチェックして自分に合ったところを選びましょう。
希望する回線が引かれていない・光回線が導入されていないケース
電柱から共用部分まで光回線を引き込む工事が必要な場合は、マンションプランと戸建てプランのどちらを選ぶかで工事費用が変わります。
マンションプランは、工事費用が安い反面、1本の回線を利用者で分けて使うことになるので、混雑する時間帯には回線速度が落ちるデメリットがあります。
一方の戸建てプランは、工事費用が高くなりますが、1本の回線を独り占めできるので混雑とは無縁です。
アパートの光回線工事をする際に気をつけたいポイント
ここでは、アパートの光回線工事をする際に気をつけたいポイントを解説します。マンションプランと戸建てプランでの注意点もあわせてチェックしておきましょう。
工事前に立ち会いが必要
光回線自体がアパートに導入されていない場合や、アパートに光回線は導入されているが自分の部屋までは回線が来ていない場合は、工事内容を判断するための下見が必要です。依頼者の立ち会いのもと、事業者の担当者と一緒にチェックしましょう。
オーナーさんなどにも立ち会ってもらい、担当者から工事内容を説明してもらうのもよいでしょう。
壁などに穴を空ける場合がある
光回線自体がアパートに導入されていない場合や、アパートに光回線は導入されているが自分の部屋までは回線が来ていない場合、通常は固定電話線の配管やエアコンダクトなどを利用して光回線を宅内に引き込みます。
しかし、それが難しい場合は壁に直径1cm程度の穴を開けることになります。また、戸建てプランの場合、外壁に機器を固定するためのビス穴が必要です。
希望の回線が提供エリア外の場合は契約ができない
光回線自体がアパートに導入されていない場合、希望の回線事業者がサービスを提供しているエリアでなければ、回線の引き込みができません。物件を探す段階で不動産仲介業者に希望を伝えるか、光回線の事業者のホームページで、物件での光回線の利用が可能か確認する必要があるでしょう。
また、アパートに光回線は導入されているが自分の部屋までは回線が来ていない場合や、光回線が自分の部屋まで来ている場合は、すでに引き込まれている光回線を利用するのが基本です。
特定の事業者を利用したい場合は、どの回線事業者の回線が引き込まれているのか、希望する事業者への乗り換えが可能なのかを、物件探しの際に不動産仲介業者などにたずねてみましょう。
アパートの場合は戸建てより速度が遅いことがある
マンションプランの光回線は、戸建てプランよりも速度が遅くなることがあります。引き込まれた1本の光回線をアパートやマンションの住人で共有するからです。
利用者が少ない時間帯では問題を感じませんが、週末や夜間などに利用者が多くなると回線が混雑し、速度が落ちてしまいます。速度の遅延を解消する方法は、戸建てプランに変更するか、「IPv4・PPPoE」接続から「IPv6・IPoE」接続に変更するかの2通りです。
オーナーの許可が必要な場合がある
光回線自体がアパートに導入されていない場合や、マンションプランから戸建てプランへ変更する場合は、建物の壁に穴を空けるなど大がかりな工事が必要になる可能性があるため、オーナーや管理会社の許可を取りましょう。無許可で工事をしてしまうと、あとから大きな問題になるかも知れません。
大抵のオーナーは、建物に手を加えることや、工事で他の住民に迷惑がかかることを嫌うものです。次章で解説する内容を参考にしながら相談してみましょう。
【光回線工事】アパート工事での許可の取り方のコツ
ここでは、光回線自体がアパートに導入されていない場合や、マンションプランから戸建てプランへの乗り換えの際に、工事を行うことについてオーナーを説得するコツを見ていきます。
わかりやすい言葉で丁寧に伝える
光回線は今や必需品であること、新居探しや入居率を上げるポイントであることなどを、わかりやすい言葉で伝えましょう。専門用語はなるべく使わず、平易な言葉を使うことが大切です。具体的な工事内容については、光回線の事業者に説明してもらうのもよいでしょう。
穴を空ける可能性があることも隠さず伝える
人を説得する場合、最悪のケースについてあらかじめ伝えておくことは重要です。あとから聞かされるよりは、抵抗感が薄くなるでしょう。
建物や自室の内部まで光回線を通すのに、適当な隙間が見つからない場合、壁に穴を空ける可能性があることを、あらかじめ伝えておきましょう。建物外部に「光キャビネット」を固定するためにビス穴が必要な点についても説明が必要です。
オーナーには負担がないことを伝える
光回線自体がアパートに導入されていない場合でも、オーナーには工事費用の負担がかからないことを伝えておくと安心です。
また、希望の光回線を導入したい場合は、オーナーに費用負担がないこととあわせて、退去時には原状回復を行うことを伝えましょう。回線の撤去はもちろんのこと、壁に空いた穴もふさぐことは、説得するための重要なポイントです。
住んでいるアパートの回線状態で工事が必要なのか変わる
光回線の利用に必要な工事は、入居するアパートやマンションに引かれている回線によって変わります。光回線を引いたことがない物件の場合、オーナーや管理会社から許可をもらいましょう。特定の光回線を使用したい場合や、入居後に回線の変更が必要な場合も同様です。
可能であれば物件探しの段階で光回線の状況を確認し、必要な対応を確認しておきましょう。
2024年12月02日
セキュリティ
2024年12月02日
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